これは2013年4月、一部のtwitter界隈でRTされまくった漢字書き取り練習用鉛筆の3D CAD上の画像である。
何を隠そうこれは筆者が家電量販店でも買える3Dプリンタcubeをいち早く使える機会があったので遊びで作ったものだ。
twitterで画像を投稿したところ、2013年10月現在までに2000弱のRTをされている。
書き取り練習用鉛筆を3Dプリンターで作って見た。 pic.twitter.com/tnIPEyoOi1
— ひとしんし3.0 (@hw_onakaitai) April 9, 2013
ただ、実際はフォロワー数の多い方にパクリツイートをされてしまったため実際の拡散は本家の私に留まらずにもっと多くの方の目に届いたことであろう。
webの速報や記事などではいくつか取り上げられたのだが代表的なリンクはこちら…
・【大発明】書き取り練習用鉛筆がすごい。未来が変わるwwwww
・メディアセンターに3Dプリンタ設置! メディアの新しい風
さて、今回改めてこの三又鉛筆をこうしてドキュメンテーションしているのはTwitterに投稿した以降もメディア掲載やサンプル紹介の以来、展示などの話もいくつかありwebにまとめようと思ったからである。
本稿では作り方、背景など踏まえてこの三又鉛筆のストーリーを紹介していく。
発端はくだらない妄想である。
小学生や中学生の頃の漢字や英語の書き取りの宿題で複数回書いてくる用なものがあったとき、鉛筆を二本まとめて持って一度に二文字ずつ書くことを試みた事のある方も多いであろう。
また、輪ゴムで鉛筆を束ねて書いたという猛者もいるらしい(ネットでのコメントより)。
これを簡単に実現するために3Dプリンタで複数の鉛筆を装着することができる鉛筆の為の治具を作ることにした。
設計はrhinocerosで行い…といっても今回は半ば遊びだったので差し込むだけの簡単な構造にし20分モデリング。
鉛筆の径をノギスで計り、それにぴったしはまる用に設計した。
3Dプリンタは印刷のほうが時間がかかるものである。
cubeのソフトウェアの構造上、きれいに出力する為に立てて出力して2~3時間かかった。
ただ、筆者のあたまが悪かったのだが、
実際に直線上にならんだ3本の鉛筆を紙面に三点で設置させて文字を書くのは構造上難しく、実用となれば一直線上に鉛筆を配置しない設計に直すか、サスペンションのような構造を追加する必要があるだろう。
2本の鉛筆にすればその限りではないので鉛筆間の幅をノートの罫線にあわせたものを作れば実際に使えることであろう。
実際の出力後の写真がこちら。
twitterでの反応は賛否両論であったが、欲しいだの売っていないのかなどの反応は多く見られた。
実際のところ文房具メーカーからの問い合わせは未だ無いが、実用レベルのstl形式のデータの販売は検討している。
※オリジナルデータはthingiverseに公開しました。ご自由にダウンロード出来ます!
download link → cheating pencil 3D data
また、メディア掲載やお問い合わせ、質問、商品化等は以下のメールアドレスまでよろしくお願いします。
onakaitai.w@gmail.com (渡邉仁史)
尚、この漢字書き取り鉛筆・三又鉛筆に対しては以下のようにccライセンスを付けたいと思います。
漢字書き取り練習用鉛筆、及び三又鉛筆 by Hitoshi Watanabe is licensed under a Creative Commons 表示 - 非営利 2.1 日本 License.
主なメディア掲載
2013.08.07 フジテレビ めざましテレビ
Maker Faire Tokyo 2013 (11/3-11/4)で展示されます‼︎
慶應義塾大学sfcメディアセンターの展示内にで実物をご覧になれます。
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